re'space I / コンプレックス (堺の5階建てビル改修), 大阪/Osaka (2016)
このプロジェクトは堺市にある5階建てビルの改修である。もともとオフィスとして使われていたが設備・仕上げ材などの老朽化に伴い、違法で建てられていた増築部分を撤去し、エリアの活性にも少しでも役立つような施設をというクライアントからの要望をもとに計画された。いろいろ協議・模索した結果、もともと1階に入っていたオフィスを2階に移動し、1階はエントランスと駐車場兼倉庫となり、3~5階をアパートとした。3階と4階は各階に2住戸、5階はSOHO付の1住戸で、4階の道路側の住戸と5階のSOHOから大きなテラスへアクセス出来るようにした。各住戸はもともとオフィスだったため天井もかなり高く、建物の全幅(端から端まで)をそのまま1スペースにし、水回り以外出来るだけスケルトン状態にすることで、ユーザーが各自のライフスタイルに合わせて自由にレイアウトやカスタマイズできるスペースとなっている。住戸間には界壁に沿って玄関や洗面・浴室や納戸など閉じた空間を設けることで機能的にもまとめられている。またエントランスをすっきりとさせ、屋上をシェアで使用出来るテラスにし、ビル全体の使いやすさの向上も図ることで、既存建物の潜在的利点を活かし、re’spaceさせた。
用途 : オフィス、アパート(+SOHO)、倉庫、駐車場
延床 : 660㎡
施工 : 株式会社 TEN planning (大阪)
構造 : 鉄骨造
施主 : 株式会社 美彩館 (大阪)
写真 : 梅原悟